今回は
「暖炉 マントルピース タイル」の記事で簡単に紹介した暖炉の
内部構造を見ていきます。
暖炉を自分で作る方、また使う方にも参考になれば幸いです。^ ^
◆ 暖炉前面
この写真で炉の前面に網がかぶせてあるように見えますが、
これはファイヤースクリーン,、あるいはファイアガードと呼ばれるもので、
暖炉で燃料がはぜる際の火の粉が飛び散ばないように
するためのものです。ストーブ無しの暖炉で直接火を焚く際には
火の粉による火災を防ぐためにも用意することをお勧めします。
小さなお子さんやペットがいるお宅では
不用意に火に近づかせないようにするためのガードとしても重要です。
◆ 暖炉前面 〜別角度から
この暖炉で使っているファイヤースクリーンは
炉をぴったりカバーする形になっていますが、
様々な形・デザインのファイヤースクリーンがありますので
一番使いやすいもの、インテリアに合うものを選びましょう。
● 参考:ファイヤースクリーン 商品リスト◆ 暖炉本体 〜燃焼部分
暖炉の本体部分が分かりやすいように
ファイヤースクリーンを動かした状態です。
◆ 暖炉内部 〜上部空間
この写真だと少し分かりにくいかもしれませんが、炉内部の底面は
長方形ではなく、奥に向かって少し狭くなった台形に作られています。
また写真からわかるように、底面から30cm程上がったところから
上部の背面壁が手前に向かって傾斜しています。
薪ストーブの内部でもこのように前面に向かって傾斜した鉄板が入っているのを
見たことがあることから考えると、恐らくこれは
まっすぐ上に登って行く炎をいったんここに当てることで、
熱効率を良くするためだと思われます。
◆ 暖炉内部 〜底部
薪が載っている鉄の部品は暖炉とは別の可動部品で
ファイヤーバスケット、あるいはファイヤーグレートなどと呼ばれます。
これについてはまた別の記事で紹介したいと思います。
暖炉の縁と前面底部には金属板がはめ込められています。
底部の金属板は錆びて無くなっている部分もありますが、
作られた当初は10cm程暖炉内部にも入り込んでいたようです。
これは暖炉前面の床を保護するのが主な目的だと思いますが、
何もない石の床面よりも掃除がしやすいという利便性もあります。
◆ 暖炉周りの金属板
周辺部にはめ込まれている金属板のアップ。銅板でしょうか?
角もきっちりとあわせてはめ込まれています。
◆ 暖炉縁の金属板との境目
縁に貼られている金属板の後ろはすぐに実際の壁面になっています。
暖炉本体との隙間は漆喰か何かで埋められてたのが、
度重なる使用で少し剥がれてきていますね。
今回紹介したのは暖炉の一例です。
時代や国によっても色々と違う構造や作り方をされていますので、
また機会があれば様々な暖炉を紹介していきたいと思います。